朝夕日記

現在スイスジュネーブ在住。ものすごくどうでもいい身辺雑記です。

子供には見せられない?

asa_yu2008-10-17

金曜日。
週末だ〜と思いながらいつものように起床。やっぱり出勤。1日何とか頑張って仕事。細かい仕事が最近多いのでちょっと目が疲れ気味。
今夜はK子さんとオペラを観に行くことになっているので、早めに帰宅。カップヌードルで簡単な食事をしてから劇場へ。演目はBerliozの「La damnation de Faust」。Gounod のファウストは観た事があるけど、Berliozのは初めてなので楽しみ。今月から来月に掛けてGrand-Théâtre de Genèveでは同じ演出家で悪魔が登場するオペラ三作を日替わりで上演するというちょっと変わった構成。その名も「Trilogie du diable」で演出家はOlivier Py 。Faust以外の演目はOffenbachの「les contes de Hoffman」に、Weberの「der Freischütz (魔弾の射手)」。一応全部観る予定だが、どれも単独だとあまり長くないオペラなのでかえって楽かも。
無事にK子さんと合流してオペラを観る。音楽はBerliozなのでロマンチック炸裂。それにあわせて演出もかなりゴシックな雰囲気。蝋燭が多用されていて幻想的な照明が印象的でした。しかしヨーロッパのオペラ演出って何でこんなに裸が好きなのかね。最初から素っ裸に白塗りの男女ダンサーが登場。途中でまた素っ裸でシバキ倒された後十字架に掛けられるキリストを髣髴とさせるダンサーが登場したりとおもろい。Brander役のRené Schirrer の衣装は白いランニングにチュチュ。結構楽しそうに歌ってました。周りを同じ格好をした男性ダンサーの集団が囲んで一緒に踊ったりして退廃的というよりコメディモード。ちなみにカーテンコールもチュチュで登場してました。休憩の時にトイレで手を洗っていたら、フランス人のおばさんグループが「ヌードダンサーが〜」と盛り上がって話しいる。普段よりダンサーの数が多いし、みんないい体をしているので、確かに目の保養ではありましたよ。
後半はいよいよMarguerite登場。歌手はElina Garanca。彼女が今夜は一番良かったです。美人だし、繊細で美しい声はMargueriteにぴったり。白い衣装が似合っていて、演技力も素晴らしかった。オペラも大詰めになり、ファウストが地獄に落ちてから狂乱のサバトシーンがスタート。全裸のお姉さんが同じく全裸の男性ダンサーズの喉をかっさばいたり(死の痙攣ダンス付き)鞭でしばいたりとステージはえらいことに。思わず「すげー」と感心。
最後はいきなり黄金の階段が登場。子供の天使と合唱団が登場してMargueriteに扮したこれまた全裸の女性ダンサーが階段を登って天国に召されて終了。ファウスト役のPaul Grovesの出来はまあまあ。演出の意図か、ちょっと繊細で神経質なファウストでした。Méphistophélès役のWillard Whiteは堂々たる押し出し。威厳のある悪魔っぷりでした。終わったあと何か食べようと思ったものの、レストランはどこも満員だったので、そのまま帰宅。猫に餌をやって就寝。
今日の写真は猫の関節の柔らかさを見せ付けるブエちゃん。