朝夕日記

現在スイスジュネーブ在住。ものすごくどうでもいい身辺雑記です。

「Il Trovatore」

asa_yu2009-06-23

火曜日。
今朝はいつもの会議ではなく全体会議。しかもフランス人上司お得意の同じ会議を2回やって強制的に全員参加をさせるヤツである。2回目に参加したのだが前の会議が長引いて中々会議室から皆が出てこない。嫌な予感がしてたんですが…やっぱり2時間コースだった。orz
一人で45分も意味不明なプレゼンをやったこれまたフランス人の同僚に脱力。内容はここでやる意味がまったくなかったので、何がしたかったのかいまだに謎だ。それにしてもよくあれだけ一人で喋れるなあ。
結局午前中は会議で全部つぶれてしまった。医者の予約があって参加できなかったソマリア人の同僚を皆でうらやむ。午後はポーランド人の同僚が持ってきた自宅の木で採れたサクランボで作ったケーキをユニットの皆で仲良く食べる。これが本当においしいケーキでした。お茶のついでに雑談。会議については全員「…」な感想でした。ははは。でもあれが好きな人もいるんだよねえ。
仕事が終わって慌てて帰宅。猫に餌をやってからGrand Théâtre近くの和食レストランへ。無事K子さんと合流してから二人で慌しく食事。ギリギリの時間に走って劇場に飛び込む。丁度指揮者が入ってくると同時に席につくことが出来ました。間に合ってよかった。今夜の演目は「Il Trovatore」前に観たのはVeronaで野外劇場だったので、ちゃんと普通の舞台で観るのは初めてだ。音楽はもうVerdiヒット曲集といっていいぐらい有名な歌がてんこ盛り。メインの歌手4人が全員いい出来なのもうれしかったですが、特筆すべきは演出。えてしてダラダラしがちな群集シーンとか、場面転換とかテンポがよくてこれまた素晴らしかったです。ストーリーはまあ、いつものように主人公皆殺しで、生き残った人は全員不幸、そしてそこにいたるまでにほとばしる情熱!って感じのイタリアンな話でした。
歌手は特にLuna伯爵役のGeorge Petean が良かったなあ。女性はLenora役のTatiana Serjanが良かったかな。Manrico役のZoran Todorovichは堂々たるもんで、いかにもテノールって感じでした。今気が付いたけど、これまたよかったAzucena役のIrina Mishuraも含めて全員ロシアと東欧出身だ。歌い方とか雰囲気が合っていたのはその所為かしらん。今シーズンのオペラはこれで終了。来シーズンは9月からだ。満足して帰宅。お風呂に入って就寝。
今日の写真はおくつろぎの猫2匹。相変わらずです。

ヴェルディ:歌劇《イル・トロヴァトーレ》全曲 [DVD]

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