朝夕日記

現在スイスジュネーブ在住。ものすごくどうでもいい身辺雑記です。

宗教なのかそうでないのか微妙。

asa_yu2008-10-03

金曜日。
いつものように起床して出勤。何だかえらく気温が下がってきた。まだ10月なのに。曇っていると職場も真っ暗。
仕事は平常どうり。あまり進まなかったが、とりあえず欲しいものは注文できそうなのでホッとする。来週はもう少し頑張って仕事せねば。夕方にNちゃんからメール。ジュラ山脈の上の方に雪が降ってるとのこと。今週末は温度が4℃ぐらい下がるらしい。ちゃくちゃくと冬が近づいてるけど、まだサマータイムなんだよね。これで時間が変わったらアッという間に真っ暗になりそう。
6時過ぎに帰宅。猫に餌をやってから劇場へ。リーダーが知り合いの中国人から素晴らしい舞踊団の公演があって是非、と声をかけられ、「一緒にどう?」と誘われたヤツなのだが、これが中々得がたい体験でした。中国旅行の時にダンスとか全然観なかったので、おもしろいかな〜と単純に思って観に行ったのですが、特別公演で一般客はほとんどいない。Divine Performing Artsなるグループが伝統的なダンスや楽器、さらに歌などを披露、なる話でHPにもそんなようなことが書いてあったのですが…。最初のダンスはともかく次に出てきた歌手の歌った中国の歌に問題が。これって伝統的な歌ではないのでは。なぜなら、後ろのスクリーンに投影された歌詞の字幕にFalun Gong法輪功の文字が登場。歌詞の内容もそれっぽい。もしやこれはかの有名な…と思ってみていたら、途中のダンスは共産党の牢獄らしきところで拷問にあってる女性が同胞を庇いながら死ぬと飛天のお迎えがあって、お釈迦様と一緒になるというもの。思わずリーダー夫妻と「おお〜っ」と感心。ちなみに他のダンスは「敦煌の夢」とか「清朝の貴婦人」とか「唐の太鼓隊」とか伝統舞踊らしいもの。ダンサーの女性も綺麗な人が一杯だし、男性もダイナミックで何だか観光地で観るショーのように華やか。でも間に入る歌は全部Falun Gong賛歌で、かなりバランスが悪い不思議な構成。
休憩時間の時に「これってあれっすよね」な話をしていたら、リーダーを誘った中国人が登場。「素晴らしいだろう。僕はこれをニューヨークとパリでも観て是非これを観て欲しかったんだ」と熱く語っている。その奥方はFalun Gongのバッジをつけて活動してました。「彼は中国本土から来てるはず」とリーダーが言ったので、皆で「それってかなりヤバイのでは」と心配。ちなみに一緒に行ったフランス人は「僕はこんな洗脳的なプログラムは耐えられない」と途中で帰ってしまいました。わはは。宗教史が大好きな私としてはこんな機会は二度となさそうなので、このチャンスに色々観察。リーダー夫妻も「けっこうおもしろい」と3人で最後まで観る。見ごたえのあるダンスもあったし、昔、知り合いに創価学会の運動会のビデオを見せられた時と同じような雰囲気。おもろい。Falun Gongは宗教とは言えないはずだけど実に微妙。
公演が終わって3人で軽く夕食。「中々得がたい体験であった」と話しながら、「綺麗なお姉さんが一杯でニューヨークに行ってしまったI嵐さんが観たら喜びそうでしたね〜」とI嵐氏を懐かしむ。
食事の後、小雨の振る中帰宅。風呂掃除をしてから就寝。
今日の写真は猫ベッドに無理やり2匹で入る猫。アイちゃんがはみ出してます。