朝夕日記

現在スイスジュネーブ在住。ものすごくどうでもいい身辺雑記です。

タパスな夜。

asa_yu2006-12-13

朝、頑張って起床。
いつものようにぼんやりと支度。そして出勤。今週から寒くなったので手袋を着用。いつものようにぼんやりとお仕事。何とか一日を終了。とりあえず帰宅して猫に餌。
今夜はMちゃんとO村さんとフレンチくんと一緒に食事に行くことになっている。今日は私のリクエストにより近所にあるタパスのレストラン、「Olé-Olé」へ。4人でタパスの盛り合わせを食べながらRiojaを飲む。盛り合わせは一人20CHFで結構量があり、味もおいしい。特にサラミがとてもおいしかったので、満足。その時昨夜の夕食についてO村さんからおもしろい話を聞く。昨夜待ち合わせ時間を決めるためにO村家へ電話をしたら、夜10時を過ぎていたというのにO村さんはまだご飯を食べていなかった。それはフレンチくんがブルターニュ地方の郷土料理Kig ha Farzを作成中だったため。結局晩御飯にありつけたのは夜11時を過ぎていたらしい。
このKig ha Farzをフレンチくんが懇切丁寧に説明してくれたのだが、ブルターニュ地方のポトフに似た料理だそうな。聞けば聞くほどすごい料理で、まず準備するのが麻袋。したがって一昨日の晩、フレンチくんは麻袋を一人コツコツと縫っていたらしい。袋の中にそば粉を卵の黄身、バター(もしくはラード)、生クリーム、さらに干し葡萄(フレンチくんはなかったので干しぷルーンで代用)と一緒にこねた巨大なニョッキのようなものを入れる。これを袋に入れたまま、豚のばら肉、牛の骨付き肉、ソーセージなどの肉と、キャベツ、ニンジン、玉ねぎ、ジャガイモ、蕪、ポロネギなどの野菜と一緒にひたすら煮込む。味付けは塩。煮込み終わったら、まずこの蕎麦掻みたいなものを袋ごと取出し、一度ボロボロにする。見かけはクスクスに似た感じになるらしい。それを各自お皿にとって、さらにバターと生クリームを足し、スープと肉と野菜と一緒に食べるという、寒い地方らしい、こってり料理。
O村さん曰く、「夜の11時以降に食べる料理じゃないです。そば粉がお腹の中で膨らんで胃が重かった〜。」だそうな。後で見せてもらった写真によるとほぼ10人前の量を作ったフレンチくんは大満足の様子。残ったのは冷凍してあるそうで、「今度作ったら皆で食べよう」とご招待してくれました。…その前に冷凍庫の中にあるやつを食べようね。Mちゃんは興味しんしんで、「食べたい〜」と喜んでました。
レストランがタバコの煙で凄かったので、O村家へ避難してお茶をご馳走になったのですが、その前にフレンチくんが出してくれた昨夜の残りのワインを飲んだら、すっかり悪くなってました。O村さんによるとフレンチくんはフランス人なのにワインを選ぶのが下手らしい。本人曰く「僕はBreton(ブルターニュ人、ケルトに近い)だからワインは知らないんだ」だそうです。
お茶をおいしくご馳走になってから帰宅。その後ちょっとノンビリしてから就寝。
今日の写真は冬らしい風景を。ノルウェーの湖と可愛いお家。