バロック全開。

木曜日。
いつものように起床。薄ぼんやりと出勤。今日も暖かい、いい天気ですが歩いていると何だかホコリっぽいです。
仕事は相変わらず。ボチボチと一生懸命やってますが、要領も容量も足りない感じ。こうやって追われて日々は終わっていくのね、と感慨にふけりながら、早めに仕事終了。市電に乗ってそのままオペラへ。
本日のオペラはBâtiment des Forces Motricesの方で、Pier Francesco Cavalli のバロックオペラ、「La Calisto」。K子さんと無事に合流して前回のワーグナーとは大違いの軽やかな音楽にひたりました。オペラ初期の作品であり、題材がギリシャ神話で、ジュビターに惚れられたせいで嫉妬に狂ったジュノーに熊に変えられてしまうニンフ、カリストの誘惑、熊、そして星座になるまでの話なので、ひたすら下品でセックスとバイオレンスなストーリーです。
バロックにふさわしく、衣装もセットもビジュアル系バンドのミュージックビデオみたいなノリ。ダイアナに惚れられる美少年エンディミオンをアメリカ人のカウンターテノールが演じていたのが新鮮でした。他にも女装して裏声で歌うバスとか、女装のテノールに迫る男装のメゾソプラノとか倒錯した雰囲気満載。歌手も皆いい出来でおもしろかったです。やっぱり、Bâtiment des Forces Motricesはこういった作品に向いている劇場だなあ、と感心。
11時過ぎにK子さんに送ってもらって帰宅。猫に餌をやってからお風呂にはいって就寝。
今日の写真はBâtiment des Forces Motricesのロビー。昔のポンプがそのままアクセントとしてディスプレイされています。