朝夕日記

現在スイスジュネーブ在住。ものすごくどうでもいい身辺雑記です。

パリ滞在中の諸々。

到着した次の日は朝から予約しておいたGustave Moreau美術館へ。画家のお家がそのまま美術館になっている場所で、Moreau好きとしては前から行ってみたかった場所です。ホテルからは歩いて行ける距離なので移動も楽。平日の午前中なので人もあまりいなくて、特に3階は貸し切り状態でした。

他に人がいないためか、スタッフの人が前に日本でやった展覧会の話とか、横の壁に一杯アルバム的に仕舞ってあるスケッチ類の見方とか親切に教えてくれました。またぜひ日本でモロー展をやりたいそうな。まあ日本でも人気があるからなあ。

モロー美術館といえばコレ、な階段。紹介写真にも使われてます。

↓は寝室の写真。モロー家は元々お金があったので、豪華です。住んでいる当時は地上階は貸し出して、日本風の2階、フランスの1階が住居。さらに上の2階がアトリエとして使っていたそうで、アトリエ部分に絵の大半が展示されています。

調度品もブルジョワな雰囲気が漂ってます。両端の絵がモロー夫妻

ランチは軽くすませて、午後は買い物をしたりと適当に過ごす。夕方からSainte-ChapelleであるコンサートのためCité方面へ。Sainte-Chapelleのステンドグラスを見ながらバロック音楽を楽しむ趣旨のコンサートで、演目はパッフェルベルのカノンにアルビノーニアダージョ、そしてビバルディの四季と分かりやすくも楽しい演目でした。今回の奏者は6人。チャペルの奥行きを上手く利用していて、遠雷を表現する時はバイオリン奏者が物理的に一人離れてチャペルの奥の方へ行く演出とか面白かったです。でもやっぱり主役はSainte-Chapelleとステンドガラスでした。

ずっとこれを見ながら音楽を聞いてました。

コンサートのあとはK子さんがシャンパン付きのチケットを取っていたので、すぐご近所のBrasserie Les Dieux Palaisへ。シャンパンのついでに夕食をもここで食べる。めっちゃ観光レストランでしたが、昔ながらのパリな雰囲気で楽しかったです。この場所ならこれだろうとステーキとポテトを食べる。ふたりともしっかり飲むのでシャンパンの後は赤ワインをボトルで頼んだら妙に喜ばれました。

フランスなメニューのSteak Frit。外はカリッとして中は赤く美味しかったです。

デザートのタルトタタンまで堪能。昼は軽くしたとはいえ食べ過ぎでした。

翌日は最後の日。夕方の電車で帰る予定だったのですが、アプリでチェックするとストの影響でやっぱり乗る予定の列車はキャンセルされてました。すぐ駅に行って、変更の手続き。昼過ぎの電車しか無かったので、滞在を半日短縮。時間指定でオルセー美術館のチケットを買ってあったのですが、1時間ぐらいしか時間が取れませんでした。残念。

まあ二人共何度か来たことはあるので、常設展は諦めてパステル画の特別展、Pastels de Millet à Redonだけなんとか鑑賞。すごく良かったのでもうちょっとゆっくり見たかった。Milletのパステルは初めて見たかも。油絵とはまた印象が違って良かったです。Redonは元々好きな画家なので普通に堪能。発見だったのはLouise Breslau。初めて見たのですが、とても好みでした。パステル画はやっぱり色鮮やかでいいなあ。女流画家の絵も多いし、子供や親子の肖像画も当時の風俗や人間関係が垣間見れて色々と面白い。

とはいえ時間が無かったので最後にショップだけちょっと除いて慌ただしく荷物を拾ってからジュネーブに帰宅。短いパリ滞在でした。

駅の名残の時計を横目に退出。