朝夕日記

現在スイスジュネーブ在住。ものすごくどうでもいい身辺雑記です。

神秘的=マヌケ?

asa_yu2008-01-31

木曜日。
いつものように起床。眠いながらも何とか頑張って出勤。今日も一日お仕事だ。相変わらず職場は静か。午後になり現在ウィーン在住の元同僚からいきなり電話。職場からだったので、見慣れない組織の名前が電話に表示されていたのにちょっと驚く。国外からでもちゃんと組織名が電話に表示されるのね。すごいなあ。
感心した所で久しぶりに色々と話す。やはり来年ジュネーブに戻ってくるそうだ。個人的にはとてもうれしい。私にとってはほぼ親戚に近い感覚だからなあ。何とか仕事が終わって帰宅。今夜はK子さんとオペラに行くことになっているので、またもや猫に餌をやり、カップヌードルを食べて即効で外出。今日のオペラはいつものGrand Théâtre de GenèveではなくBatiment des Forces Montricesで上演されるので、歩いて劇場前へ。ちょっと遅れたけど間に合いました。演目は「Da gelo a gelo」なる和泉式部日記を基にしたイタリア語のオペラ。全部で2時間、休憩なしのとってもポストモダンな新しい演目。
音楽はオペラと言うより「詠唱のような」とどっかの批評にも書かれてましたが、たしかにそんな感じ。シリアスな音楽マニアではない私にこれをず〜っと2時間はちょっときつかった。春から始まり冬で終わる背景の中で、和泉式部とその恋人であるPrince(親王?)との恋物語がまるで縁台のようなセットの上で延々と繰り広げられる。ナレーションあり、マイムともダンスともつかないようなシーンありで、興味深くはありました。しかしこっちの人にはエキゾチックで神秘的かもしれないけど、個人的にはかなり笑えてしまった場面が多数。まず曲の出だしがどれも同じ独特のイントネーションでくるんですが、これが私にはどうしても「ホ、ホ、ホーホケキョ」に聞こえる。さらにPrinceの格好が白塗りに茶筅髷。思わず「あ、バカ殿」と思ってしまった。行動も女にはしるところがちょっとバカ殿チックだし。色々関係のないことを考えながらボ〜っと見ていたら、周りも結構ついていけなかった人が多かったらしく、上演中にどんどん席を立って出て行ってしまう。私の座っていた列は終わってみたら私達を除いて3人ぐらいしか残っていない。しかも皆あんまり静かに出て行かないので、そちらにも気をとられてしまいました。ひょっとして休憩がないのは観客を逃がさない為であろうか。
なんてことまで考えながら見ていたら、舞台はとっても唐突に終了。適当に拍手をして退場。「音楽が結構つらかったね〜」とか「早く終わってよかったね〜」とか言いながら夕食がまだのK子さんと一緒に近くのシュラスコレストランへ。2人で豚バラのグリルと赤ワインを食べながらまったりとお喋り。K子さんに送ってもらって帰宅。シャワーを浴びて就寝。
今日の写真はまたもやスペイン。ホテルの前のビーチ。人がいなくてすばらしかったです。