朝夕日記

現在スイスジュネーブ在住。ものすごくどうでもいい身辺雑記です。

ガチョウだ〜。

asa_yu2007-12-24

月曜日。
朝、いつもよりちょっと遅めに起床。そしてゆっくり出勤と思ったら出る前に配達が。のんびりしていた所為かいつもは会わない配達のおじさんに直接会ってしまった。職場に着くと周りには誰もいない。現在フロアにいるのはトップのフランス人おじさんとイスラム教おじさん軍団だけらしい。
のんびりとお仕事開始。
昼休みに今日は2時で帰ってもいいことになったと教えてもらう。うちのセクションにはそんなお達しなかったなあ〜と思いながら2時近くまで皆とコーヒー。オフィスに帰って「さてどうしよう?」と思いながら仕事をしていたら、なんとフランス人の上司がわざわざオフィスを訪ねてきて、「今日は2時でも3時でも好きな時間に帰っていいよ」と伝えにきました。…もしかして秘書のおばさんが休んでいるから全員にメールの出し方がわからなかったのかしらん。それにしても好きな時間に帰れって、そりゃ皆早く帰ると思うけど。
とりあえず3時ごろまで仕事をしてから買い物へ。25日の食料を調達してからO村さんの家によって猫に挨拶。今日は2匹とも最初から歓迎モード。カルマは静かになでるのを催促、ダルマは「にゃんにゃん」と声に出して催促。性格が違っておもしろい。
帰宅して我が家の猫の世話。今夜は久しぶりにEちゃんとマダムA夫妻の家で夕食なので、その前にちょっと家の整理。地道に大掃除の一環としてシャワーカーテンを洗濯機に放り込む。雑用をしてから夜7時前に出発。フランスの田舎にあるEちゃん宅へ。マダムAが料理をしているキッチンで白ワインを飲みながらあれこれと四方山話。オーブンからは鵞鳥のローストのいい匂いが漂っている。昔デュマの「ダルタニャン物語〈第1巻〉友を選ばば三銃士」を読んでから、2巻に出てくる暖炉でサーベルにぶっさして作るガチョウのローストに憧れていた私としては非常にうれしいメニュー。イブに七面鳥ではなくガチョウなのがさすがイタリアはTreviso出身のマダムAである。ガチョウはデュマも書いていたとおりとても脂の多い鳥。オーブンの中でも受け皿に脂がたれて踊っている。そこにポテトを入れてローストポテトの付け合せになるそうな。ああ、おいしそう。うふふ。
まずディナーのはじめはLadoixの白ワインに蟹のパスタ。これまたすごくおいしい。ソースはアンチョビ、トマト、パセリにケッパーと蟹の身が一杯。ワインにぴったり。パスタの後はメインのガチョウ。元外科医のEちゃんがきっちり切り分けてくれました。ワインはボルドーの赤。ガチョウは皮の部分がぱりぱりで中はやわらかくてねっとり。スタッフィングもおいしいし、付け合せのインゲンやフェンネルのサラダで口をさっぱりさせてから、またコッテリなガチョウを食べるという堪らないコンビネーションでした。ガチョウの脂で作ったローストポテトは丸ごとエシャロットとニンニクも入っていて、これまたパリパリのホクホクでコッテリ。デザートのパンナコッタはクリーミーだし、締めのアルマニャックまで大満足のディナーでした。
同じくゲストのノルウェー人で金融関係で働く旦那さんと輸血用機材を製作する会社に勤めるギリシャ人(でもお母さんはドイツ人)の奥さんのご夫婦の話題がとてもおもしろかった。特に奥さんの会社は旦那さんが「Vampire Inc」と冗談で言っているぐらい、業界用語がすごいらしい。「『Blood Management』とか『Smart blood sucker』とかカタログに一杯のってるの」と笑ってました。
愛犬のラウールもガチョウの残りも貰ってご満悦。お酒を一杯飲んだのでゲストのご夫婦を見送ってから私は泊まっていくことに。マダムAの素敵なゲストルームに止めてもらいました。満ち足りた思いでそのまま就寝。
今日の写真はマダムAのセンス溢れるリビングルームの一部。自分じゃ絶対出来ないですが、とても落ち着いた雰囲気です。

ダルタニャン物語〈第1巻〉友を選ばば三銃士

ダルタニャン物語〈第1巻〉友を選ばば三銃士


全11巻。やめられないおもしろさ。
[rakuten:wineuki:815579:detail]