朝夕日記

現在スイスジュネーブ在住。ものすごくどうでもいい身辺雑記です。

いよいよ、日食本番。

asa_yu2006-03-29

曇っていたらどうしよう、と思っていたら幸運なことにすばらしいお天気。
船は丁度チュニジア沖あたり(Nちゃんからクレームあり。「チュニジア沖じゃなくてクレタ島キプロスの間ぐらいだった」らしいので一応ここで訂正しておきます)。日食のためにベストな場所を探して色々進路を変えていたらしい。後で船内TVで航路を確認するとその間はぐちゃぐちゃになってました。
Nちゃんと私がのんびり起きている間に、日食のためにこのクルーズツアーを企画したリーダーと3号くんはとっくに活動開始していたらしい。3号くんは一番高いデッキの隅に3脚を一杯立てて、12時半ごろから始まる日食のために朝7時から場所取りしていたそうな。同じような日食マニアが周りを囲んでデッキはすでにカメラと天体望遠鏡で一杯。…ここにある道具だけでもすごい金額だろうなあ。
Nちゃんと私はさるぼこちゃんを抱っこしてお菓子を大量に持参してから合流。お煎餅などをつまみながら日食を待つ。さるぼこちゃんは潮風と日差しから身を守る為、抱っこ紐の外からフード付きの赤ちゃん用タオルケットとスカーフで完全防備。エレベーターの中でどこかのじーさんに「それはバンビーノか?」と確認されてました。スカーフをめくって「うん、バンビーノ」と言うとじーさんは納得してました。ベージュのフードの所為で後ろから見ると「スターウォーズ、エピソードIVで砂漠でゴミ拾いをしていた種族にそっくりだ〜」と私が感心していると、「それはひどい」とNちゃんに怒られる。(笑)
忙しく立ち働く3号くんと4号くんにリーダー、そして別の写真を取る為に歩いているリーダー夫人にアシスタントとして忙しく動き回るマニラちゃん、興奮して日食を待ち構える日食マニアで今回我々のグループに只1人フランス人として参加しているロランスを尻目に1号夫婦とNちゃんと我々はノンビリ日食待ち。
始まって30分ぐらいすると世界が徐々に青くなる。すごく不思議なたそがれとも違う青い世界が段々深まっていき、気温も10度くらい下がると船上の雰囲気も盛り上がってきました。日食は動物が騒ぐと言われてますが、今回はいきなりさるぼこちゃんが叫び始めたのでちょっとびっくり。いよいよ月が完全に太陽を隠すと金星が見えるようになり、世界は昼とも夜とも着かない不思議な暗闇の中へ。空を見ると真っ黒な月が太陽を隠し、まるで太陽が黒くなったようです。船は汽笛を鳴らすわ、皆が拍手するわで大騒ぎでした。
3分後には太陽が復活を始め、日食のハイライトは終了。段々と撤収に入る。無事写真が取れた3号くんと4号くんとリーダーは喜んでカメラの確認。3号くんは笑顔で「もう僕のクルーズは終わったので、これからはおまけです」とにこやかに話している。
その日の午後は写真の確認をしたりして終了。夜は普段よりちょっといいレストランで祝杯。でもサービスは普段のところのほうがよかったような。お腹一杯になった後私とNちゃんはさるぼこちゃんを連れて部屋に帰ってのんびりしましたが、他の皆はカジノに遊びにいったりしたらしい。
その後うちらの部屋で寝ているさるぼこちゃんを隣にまたもや皆で酒盛り。修学旅行のようなノリでゲームとかをして遊ぶ。
明日はずっと海の上。ようやく優雅な船上ライフを楽しめるのかしらん。でもすでにホットストーントリートメントの予約が入ってるし、やっぱり忙しそうだ。
今日の写真は私のヘボカメラで取った黒い太陽。不思議な光景でした。