今読んでいる本。

オフの間に友人からもらった「ゼウスガーデン衰亡史」を読む。作者の名前におぼえがなかったのだが解説で前に読んだ実用 青春俳句講座 (ちくま文庫)の作者と知る。前の本はとてもおもしろく読んだのだが、これも小説と形態は違えどおもしろさに変わりはなかったです。解説によるとタイトルはギボンのローマ帝国衰亡史 1 (岩波文庫 青 409-1)から取ったそうだが内容はモンタネッリのローマの歴史 (中公文庫)を参考にしたそうな。これだけでも私にはうれしい。並みいるローマ史の中でモンタネッリのおもしろさは群を抜いているもんね。下高井戸オリンピック遊戯場が巨大なテーマパークゼウスガーデンになり、さらに衰亡していく様をスエトニウスのローマ皇帝伝 上 (岩波文庫 青 440-1)かタキトゥスの同時代史ようなスケールで描く虚構の歴史である。読み飛ばすのがもったいないのでゆっくりと読んで楽しんでます。
本をくれたTくんに感謝。

ゼウスガーデン衰亡史 (ハルキ文庫)