朝夕日記

現在スイスジュネーブ在住。ものすごくどうでもいい身辺雑記です。

体調不良。でもワーグナー。

asa_yu2010-03-24

水曜日。
とても暖かくていいお天気。でも朝からどんより。風邪かアレルギーかよく分からないが熱っぽくて、胃が重く体がだるい。ミーティングもあるし、なにより仕事の後はオペラのチケットがあるので、ふらつきんがらも頑張って出勤。
ミーティングは無事に終了。やることはやったし、明日は有給を取っているので、ボンヤリしながらGrand Théâtreへ。いつものようにK子さんと無事に合流。とにかく今日のオペラは休憩時間をいれて5時間の大作。やたらと長くて壮大なオペラばっかり作曲していたワーグナーParsifalである。
こんな体調不良で大丈夫だろうか、と思いながら観劇開始。宗教色が濃いオペラなので、音楽も教会音楽みたいだ、重厚すぎて気が遠くなる〜と思っていたら、やっぱりと言うかなんというか最初の30分は実によく寝てしまった。でも寝ててもストーリー的には何の問題もありませんでした。わはは。
セットは全体に紗がかかったようになっていて、霧の中の荘厳なドラマのイメージ。2004年のプロダクションの再演だそうですが、2004年はジュネーブにいなくて見逃していたので観れてよかった。キャストは全員ドイツ人でこれぞワーグナーって感じの見事な歌いっぷりでした。
歌手はKundry役のLioba Braunが一番良かったです。主人公のKlaus Florian Vogtは背が高く、すっきりとした2枚目のドイツ人でParsifalのイメージピッタリ。繊細な歌いかたなのになぜかくっきりよく聞こえる不思議な声でした。後はGurnemanz役のAlbert Dohmenが印象的でした。
Klaus Florian Vogtの動画もついでに紹介しておきます。こちらはLohengrin。美しいドイツ語をご堪能あれ。

5時間頑張って見終えたあと、なんだか達成感を感じながら帰宅。ちなみに30分寝た後はワーグナーの効果か妙にスッキリして体調はすっかり良くなってました。すごい効果だ。感心しながら猫に餌。明日は用事があって、有給を取っているので、遅くなっても安心して就寝。
今日の写真はすっかり春らしくなった風景。ようやく緑が鮮やかになってきました。