朝夕日記

現在スイスジュネーブ在住。ものすごくどうでもいい身辺雑記です。

丁度一週間。

asa_yu2011-03-18

金曜日。
何だか怒涛の一週間でした。しだいに状況が悪くなっていく原発事故に被災者の数。情報だけがガンガン入ってきてそれに対して何も出来ないいたたまれなさ。そんなこんなでニュースをあまり見なくなり、ブログを更新する気もおきずにテキストだけで情報を追ってました。
自分は安全圏にいるはずなのに、何でこんなにストレスを感じるのか。特に原発事故に関してはシナリオが右往左往し、やたら破滅の方に進みたがる一部メディアと現状が分かりにくい日本政府と東電の発表の間で非常にもどかしい思いをしました。
実は私の周りの日本人に聞くと、みんな多かれ少なかれストレスを感じていたらしく、ちょっと辛いと口にしたら殆どの人が「そうそう」となったので、海外在住者としてはわりと普通の反応だったみたいです。情報ソースの多さと不確かさが頭をヒートアップさせてしまった気がする。昔のように情報にタイムラグがあってもどかしいのではなく、同時過ぎて同調してしまうというか。あとやっぱり放射能というものに対する得体のしれない恐怖もあった気がします。
分からないから怖くなるんだ、と「Fear is a mind killer」とBene Gesseritの教えを唱えながら、CERN勤務の3号くんに教わったり、かなり色々勉強するハメに。それでわかったのは非道い事故だし、最初の対応は甘かったし、状況は今も悪いけれど、しっかり努力し続ければ落ち着く日はくるだろう、ということでした。ついでにチェルノブイリ事故が如何に桁外れな人災だったかを知る。これは非道いなんて生やさしいものでは。恐るべしソビエト政府。
いいニュースといえば、日本は思ったよりも世界中で好感を持たれていたようです。多国籍な我が職場ですが、皆が入れ替わり、立ち代り、「家族は大丈夫か?」とか「あんなにいい国なのに残念だ」と声をかけてくれました。
日本に気を取られていた間にリビアではカダフィが弾圧しまくり、No fly zoneが決定し、バーレーン、イエメン、サウジにシリアでもデモに対する弾圧がひどくなってます。世界の変化についていくだけでヘロヘロな情けない状態ですが、問題から逃げないようにしたいと思います。。
今日の写真はセミアーで行ったローザンヌのホテルの庭の風景。美しくも静かな景色でした。スイスもようやく春めいてきています。
追記:今は無理ですが、落ち着いたら福島に旅行にいって一杯美味しい物を食べてお金を使って、今回しんどい思いをした以上の楽しい思い出を作りたいと思ってます。