朝夕日記

現在スイスジュネーブ在住。ものすごくどうでもいい身辺雑記です。

ねばり勝ち?

asa_yu2006-07-23

朝、9時ごろK子さんに起こされて起床。
外はいいお天気。ジュネーブより気温が低い。気持ちがいい日になりそう。二人でホテルの朝食を食べ、その後チェックアウト。せっかくなのでThun観光をすることに。
湖畔の周りを歩いたり、お城にのぼったり、協会を見たりして一日過ごす。Thunのお城は2つ。1つは湖畔にある時代も新しい、シャトーのようなもの。現在は高級レストランになっていて、テラスから湖が広がる景色をみながら皆食事をしている。庭は公園になっていて19世紀のThunの風景をWochterなる画家が描いたパノラマ画が展示されている建物があったり、ペタンク場があったりでのどかな場所でした。のんびり湖畔を散歩しながら観光。もうひとつのお城は旧市街の上にあり、これは完全な中世のお城。中に入ったら一番涼しい場所でもありました。しかも展示品がかなり適当でおもしろい。フロアによってテーマが分かれているのですが、石器があったり、鎧があったり、ドールハウスがあったりで訳が分かりません。どれもThunにちなんでいる以外はまったく関連がないので結構楽しく見学。変な展示物が多いので写真を一杯取ってよろこぶ。
その後遅いお昼を食べてからどうするか検討。とりあえずチケットを預けるにしても劇場にいかなければならないので二人で劇場近くの湖畔の公園までもどりそこでチケット売り場が開くのを待つことに。
6時45分からしか開かないといわれたのでのんびり公園で待機。BBQをする家族や湖で泳ぐ人を見ながら涼む。Thunの湖はかなり遠浅で子供でも歩いている。ひっくり返ったボートを立って直すグループがいたりして、水遊びには最適。でも水温は24℃とやはり低め。インド人の子供が入ったとたん冷たかったのか大泣きしてました。
チケット売り場が開く1時間前からなにやら空が不穏な雰囲気に。あわててテントの中にある席に座ったらまたもや夕立。もうチケットを預けて帰ろうか〜と二人でなりながら雨があがるのを待つ。6時40分には雨があがり今日はどうやら無事上演できそうな様子。チケット売り場にいくと今日のチケットに振り替え可能と分かり、ここまで待ったのならと結局ミュージカルを見て帰ることに。
昨日はちゃんとした格好でしたが、今日は足元はハイキングシューズにTシャツとユニクロで買った膝丈パンツ。でもどうせ野外だし〜とそのまま「エリザベート」を見てしまいました。無論すべてドイツ語なのでさっぱり分からず。でも去年の年末ウィーンに行った時にハプスブルグ家の霊廟を見学したおかげで登場人物はすべて分かりました。さらにその時に買った説明パンフレットがすごくいい出来で棺の説明のほかにちゃんと埋葬されている人の一生が簡単に書いてあり、帰りの飛行機でそれを読んだお陰でシシィとその家族の一生もしっかり把握。言葉が分からなくても展開はよく分かったし、音楽はとてもいい出来だったので楽しく観劇。狂言回しのようなルイジの役と死神の役がやはり得な役ですね。K子さんは日本で宝塚バージョンを見たそうなのですが、よく覚えてなかったらしく「あの愛人みたいなの誰」と聞かれたので「あれって死神では」と答えると「そんなの出てたっけ」との返事。宝塚バージョンはあまり記憶に残らなかったようです。
この舞台の死神役は赤いレザーの衣装に金髪フサフサで昔のロックスターのような怪しさ満載。声も役にあった甘い声でした。しかしこうして見るとハプスブルグ家の終わりごろって確かに死神でもいたのかと思うぐらい人が死んでるなあ。スパルタな母とわがままな嫁にはさまれたフランツ・ヨーゼフ皇帝がひたすら哀れ。歌手もみんな上手だったし、演出も野外ということで休憩無しの短めな構成。テンポがよくて最後まで楽しく見れました。
その後は2時間ひたすら運転。12時にはジュネーブに着いてK子さんを送ってから帰宅。猫に餌をやり、荷物を片付けてシャワーを浴びてから就寝。
写真は始まる前の舞台。湖の背景は夏らしくて気持ちよかったです。