朝夕日記

現在スイスジュネーブ在住。ものすごくどうでもいい身辺雑記です。

色々なことが起こり始めた時の話

という訳で覚書の続きをもう少し。

楽しくロンドンから帰ってきた後、2月最後の週末からイタリアからのニュースが悪化し、スイスにも影響が出始める。国内での1000人以上の集会が禁止となり、3月5日から開催予定だったジュネーブのモーターショーがキャンセルに。職場でも上部の様子が妙に慌ただしくなり、在宅勤務を増やす準備をするようにとの指示。ただしこの時はまだ全員100%になるとは考えてはおらず、自宅で業務が可能な人は、との話でした。

さらに全員在宅勤務になった時のために、業務上どうしても職場に来る必要がある人間のリストを提出。「使う必要がないと良いとは思うけど、万が一のことを考えて」とは上司のコメント。特に感染が酷いイタリアの北部、つまりスイスのとの国境付近が封鎖される事になり、それを恐れた人たちが大挙して国内、及び国外に移動したのが3月6日からの週末。これでは病気が広がるばかりだ、と月曜日にイタリア政府は全国的なロックダウンに以降。

そこからあっという間に周辺国も状況が悪化し始める。私の職場は国際会議が多く、この間もずっと会議は開催中。直接的に関わる業務では無かったもの、同僚たちと「カフェテリアとか皆が使う施設は危ないよねえ」と話すことが多くなる。とにかく物凄いスピードで状況が変わるので、いつもの業務だけこなすことに集中。

3月12日の木曜日には在宅勤務のテストをするため、職場のラップトップを持ち帰り金曜日は家で仕事。その週末に職場からメールがあり、スイスが17日からロックダウンになるため、16日から100%在宅勤務に以降するようにとの指示。ただ16日には職場に必要な物を取りに行くことは可能、との事だったので、とりあえず歩いて行って、必要な物をピックアップして状況の確認。帰りに公園を通ったら、外の騒ぎなど関係なく、綺麗に桜が咲いてました。

f:id:asa_yu:20200317135321j:plain

 

さらにこの夜、フランスも17日からロックダウンの発表。

3月17日からビデオ会議だらけの日々がスタート。フランスのロックダウンはそうとう厳しく、外出も書類を持っていないと駄目、とかフランスに住んでいる同僚たちは国境が渋滞のため、職場から必要な物を取りに行くのもままならない状態、とか息子がスイス軍の将校の同僚からは、「軍は事態が収束するのは6月までかかると見ている」とか画面越しに情報が飛び交う。

親類の結婚式でオーストラリアに帰国中だった同僚はとりあえずオーストラリアから在宅勤務することになったり、フランスの親に会いに行っていた同僚はスイスに帰ってこれずに待機とか、ここからガラリと皆の生活が変わることなる。というわけで、ロックダウンが始まってからの話はまた後ほど。