朝夕日記

現在スイスジュネーブ在住。ものすごくどうでもいい身辺雑記です。

「Retrospectiveなオーロラ旅行記ーPart 6-」

asa_yu2006-10-28

オーロラ旅行もいよいよ終盤。
とうとうAbiskoで最後の夜となりました。まだちゃんとしたオーロラが見えていないとツアー企画の3号くんはあせってましたが、残りの人間はクジラも見たし、楽しいよねえ、とのんきなもの。
日中は2組に分かれて行動。ノルウェーのNarvikにお買い物に行くグループとAbiskoでハイキングをするグループ。
私はお買い物グループへ。途中で2日酔いのNちゃんがいささかへばっていた他は順調そのもの。お天気が凄くいいので、リーダーはここぞとばかりに途中停車しては写真をとりまくっている。半分凍った川を見物したりしてのんびりとNarvikに到着。今日の目的は鯨肉の調達。ノルウェーは捕鯨国なので、スーパーに鯨肉が普通に売っているのでした。最初に入ったスーパーでは売り切れだったりして色々ありましたが、最終的には無事に鯨肉を買ってロッジに戻る。
夜になり、オーロラが出始めたので皆で光の障害が少ないリフト乗り場の方へ車で行ってみる。何となく今までうっすらと見えていたオーロラとは違う出方。中々綺麗ですが、寒いので一旦引き上げることに。夕食を食べてから、またもう一回外に出ようとなりました。
今晩のメニューはカレーライスと鯨の竜田揚げ風なものとなりました。他にもT丸家からハンバーグやらスパゲティミートソースやらミートローフ(ひき肉が余ってたんです)も持ち込まれ豪華な宴会。楽しく食べてたら、9時ごろちょっと外にでたリーダーの「見たほうがいいよ。」とのコメントで皆で外に出ると何といままでとは全然レベルが違う空。
「なるほど綺麗」ではなく「これはちょっと。うっわ〜凄い、凄い」と何やらワケの分からない状態になり、皆でロッジ近くの湖の側まで移動。街灯がない所で見物してたら、今回は緑だけではなくピンクやらなにやら色んな色がヒラヒラしている。凄い。Mちゃんと一緒に「まるでダンスみたい。オーロラダンスだ〜。」とはしゃぐ。ここでT丸夫人が前から「今晩は出るで」と断言したとおり出たので3号くんが感服。「何でなんだ。僕、色々データとか見てるのに」と悩んでました。(笑)
T丸夫人は一言「教えてくれはったもん。」
それは一体何がですかい。話を聞くと今日ハイキング中に変な鼻歌が聞こえ、声を変えたら返事がない。周りにもT丸夫妻と今回の旅行で一緒のロッジに泊まり、T丸家の仮の長男となっている4号くん以外の誰もいない。一体あれは?となったそうですが、T丸夫人曰く「それがな、言うたねん。「今晩見せまっせ」てな」だそうです。ほんまかいな。「何で関西弁なんだ?」な疑問はさておき、Mちゃん曰く「それはきっと森の妖精よ!妖精が教えてくれたのね」となりました。おいおい。スウェーデンの森の妖精はノリがいいなあ。えらくサービス精神に富んでいる。しかも関西弁だし。(笑)
とりあえずオーロラが一段落したので、中に入って暖まることに。霊感有のMちゃんは「次のショーは12時ごろよ」と断言。物理学者の3号くんが付いていけない世界で物事は決定している様子。とりあえず、リーダーたちは郊外の山の方へ車で行ってオーロラを待つとのこと。私はさるぼこちゃんが寝たのでロッジに残るNちゃんと「暖かいお家から外に出たらすぐオーロラのここが最高の贅沢じゃないの。それにここでも絶対見えるわよ」なMちゃんと一緒にお家で待機。
12時頃にMちゃんが外にチェックへ。私もゆっくりとブーツをはいて出ると、前回よりもさらにスケールアップしている。慌ててNちゃんに「ちょっとだけでもいいから、すぐ外に来たほうがいいよ」と言ってからまた湖の方へ。
いや、今度は9時のときよりさらに凄く、もう空一杯にオーロラが出ている。しかも筋のようになって、全部が同じ方向にもの凄いスピードで進んでいるのでまるで空中に光る竜が出現したよう。それが何匹も渦を巻いたりしながら、次々に出現。さらに光が鱗のように虹色に光って何やらものすごいことに。前回の時に「え〜、オーロラの色の違いがわからん」と言っていたNちゃんも今回は「見えた。ピンクに見えた。ようやくオーロラの色が分かった。うれしい」と3人で大興奮。
空の一大スペクタクルはとりあえず15分ほどで終了。T丸夫人の妖精に「ええもん、見せてもらいました。おおきに」ととりあえず関西弁でお礼をいって手を合わせる。リーダー達もそれから少しして帰ってきました。「ちゃんと見れた?」と尋ねられたので「見た。見た。」と報告。前回リーダー達が旅行に来たときより凄かったそうな。「写真撮れました?」と聞いたら「あんなスピードだと写真なんか撮れないよ。もう最後は寝転がって見てた。」とリーダーは自然現象の前に敗北してました。フィルムでとっていた3号くんも「いや、あれは無理です」との事。
全員大満足してお茶を飲む。明日はストックホルムに移動なので一段落したらすぐ就寝。
写真はそれでもリーダーが必死で撮った一枚。これがものすごいスピードでヒラヒラしながら動いてました。