ミラノは暑い。

朝、8時半に起床。
昨夜さっさと寝た甲斐がありました。支度をしてから朝ごはん。コーヒーを飲んでからアリアさんに渡すお土産を持って9時半にホテルを出発。約束の時間に5分ほど遅れましたが無事にDuomo近所にあるアリアさんが滞在しているホテルのロビーで会うことが出来ました。
2人でお土産を渡しあう。アリアさんから博多ラーメン（辛子高菜とかえ玉付き）にお願いしていた「のだめカンタービレ（15） (講談社コミックスKiss (594巻))」を貰い、こちらからは「重くてすいません」なスイスワインのロゼを一本と私的に選んだ「よしながふみ上級者セット」を渡す。読み終わったら多分抵抗するであろう奇妙愛博士に強制的に回すように指導しておきました。ほとんど嫌がらせのような土産ですな。
とらあえず土産はアリアさんのホテルの部屋にひとまず置いて二人で観光に出発。教授はまだお仕事なので夕食の時に合流する予定。アリアさんはとっても方向音痴なのであるが、前日一人で行こうとしてなぜかまったく違う教会に行ってしまったというPinacoteca Ambrosiana に行くことに。私も方向音痴ではあるがミラノは前に何回か来たことがあるのと、なぜか旅行会社のくれたフランス語版ミニガイドに付いていた地図がアリアさんの持っていた日本のガイドブックの地図より詳しいので途中で道に迷いながらも（前日の教会にまた遭遇）何とか久しぶりにカラヴァッジオとダビンチの絵を見ることに成功。いやあ、無事にたどり着いてよかった。（笑）カラヴァッジオの絵は相変わらず素晴らしい。何てことのないフルーツバスケットなんですけどね。
名画を堪能した後は静かなカフェで軽食。モッツァレラとトマトのサラダとハムとチーズとパプリカのホットトーストをつまみに昼間っからよく冷えたSpumanteを飲む。いやあ、暑い日に飲む冷たいお酒はいいですね。
午後からはまずスフォルツァ城に行き、ダビンチのデザインした天井のフレスコとミケランジェロの遺作、Pieta Rondaniniを見る。スフォルツァ城は個人的に結構気に入っているのでまた来ることが出来てうれしい。何時の間にか地下にエジプトセクションが出来てました。ミイラが結構おいてあって展示品も中々おもしろい。さらに冷房が効いていて、トイレもモダンで綺麗なエリアだったのですが、誰もいないのが不思議。暇なガードのお兄ちゃんが「ジャポネーゼ？じゃあサヨナ〜ラ」とか意味なく話しかけてきたのがおかしかった。
その後まだ時間が少しあったので、Muzeo Nazionale della Scienza e della Tecnologia Leonardo da Vinciに行って見る。あまりの暑さに途中でジェラートを食べながら進む。無事たどり着いた科学と技術の博物館はエンジンやら乗り物やらが一杯。棚に陳列してある色んな自動車のタイヤを眺めながら真剣にあーだ、こーだ言っているイタリア人のオヤジの集団が印象的でした。メカ好きの行動パターンはどこの国も一緒のような。
夕方になりとりあえずアリアさんのホテルにいって教授と合流。教授とアリアさんはなんとイタリア対ドイツ戦の夜にホテルに着いた為、まずフロントの人が中継を見ていて持ち場にいないことから始まって、夜中の大騒ぎ、さらに会議参加者のほとんどがドイツ人だった所為で次の日は暗いドイツ人と明るいイタリア人に悩まされたらしい。気の毒に。
決勝の夜はヴェニスに行くというのでとりあえずヴェニスには車がないからクラクションの音がしないだけましかも、と慰める。でもヴェニスは港だから、多分船の汽笛がすごくうるさいことは内緒。7時過ぎに3人でブレラ地区をふらふらしながら適当なレストランに入る。値段はオシャレエリアの為、高めでしたが料理とワインはとてもおいしかったので満足。特に「軽いの」と頼んだらウエイターの兄さんが進めてくれたピエモンテの赤ワインがおいしかった。結構楽しく飲んで気が付いたら皆いい機嫌に。酔いざましがてら、まるで縁日状態の道をゆっくり歩いてDuomoまで戻る。その後、明日の待ち合わせをして今日の遊びは終了。
ホテルの部屋でポルトガル対ドイツの結果をチェック。やっぱりというかドイツでした。ポルトガルはつらいよなあ。ドイツはまだホームだから観客のために頑張れるけど。今日の試合の結果はおざなりで、後のニュースは明日の試合の予測で一杯。イタリア人がひたすらあ〜でもない、こ〜でもないと騒いでいる。イタリアンなスポーツニュースが終了したところで就寝。
写真はPinacoteca Ambrosianaの中庭。いいお天気でした。

のだめカンタービレ（15） (講談社コミックスKiss (594巻))