朝夕日記

現在スイスジュネーブ在住。ものすごくどうでもいい身辺雑記です。

バロックな夜。

朝、いつものように頑張って起床。
今日もいい天気だ。夏はいきなりやってくる。今日は30℃を越えるらしい。今年初めてサンダルを履いて出勤。暑さに弱い同僚はさっそく扇風機をつけている。2週間前はコートを着ていたことを考えるとこの違いはすごいかも。
一日お仕事。コンピューターのおじさんがやってきてWINDOWSをアップグレードしていく。なぜか私だけが未だに2000を使っていたのであった。「もう変えないと6月以降はサポートが有料になっちゃうんだよ」とおじさん。そんなギリギリまで待たなくても。
これで職場も自宅もXP。これが目出度いのかどうかは微妙。が、そのおかげでプリンターとの接続とか色々不具合続出。おじさんはアテにならないので、適当に自分で対処していたら午後は仕事にならず。ドサクサにまぎれてアクロバットに日本語フォントをダウンロードしたりしてすごす。こっそりインストールしていたブリッジゲームが使えなくなったのは痛いなあ。お昼休みにちょこちこトレーニングしてたのに。
サッカーの韓国対トーゴは韓国の勝利。まあトーゴは監督がいないからしょうがないかも。トーゴの監督が怒って止めちゃったのは実際の試合が始まる前のワールド・カップ関連ニュースのトップだった。せっかくワールド・カップに出れたのにニュースになるのがこんな話題ばっかりだとファンはつらいだろうに。
今日の夜はサッカー観戦はお休み。夜はK子さんと2人で元水力発電所を改築した劇場、Batiment des Forces Montricesへオペラを見に行く。K子さんを職場で拾って私の車で行くことになったのであるが、いつもは渋滞してるので何時ごろ出ようか、という話をしていたら、K子さんが「今日は誰もいないと思うけど一応早めに出ようか」と言われ?となる。「だって今晩6時からスイス対フランスよ」と言われ納得。そりゃ誰もいないわ。
アイルランド人の同僚と話していたら、彼女の旦那さんはスイス人なので彼はもちろん早退して見るそうです。彼女はちゃんと働くので、夜、自宅のあるローザンヌのバーで落ち合うことになっているそうな。
K子さんと私は7時からのオペラのため6時過ぎに出発。いつもなら30分以上掛かる道を20分で到着してしまった。おかげでゆっくり余裕をもって席に着くことができました。今日のオペラはモンテヴェルディの「ユリシーズの帰郷」。席はバルコニーの一番前で全体がよく分かる場所。オーケストラピットもよく見えたのですが、17世紀のオペラなのでクラブサンやハープシコードやルートなどの珍しい楽器が一杯ありました。バロックな音楽はとても気持ちがよくて1幕の途中で思わずウトウトしてしまった。ストーリーはホメロスオデュッセイアからオデュッセウスのがイタカ島に帰還する場面。セットとコスチュームは地中海リゾートの雰囲気。ペネローペの求婚者はいかににもうさんくさいリゾートジゴロの雰囲気を漂わせていておかしい。劇場の中は暑く、幕間に飲んだ冷えたシャンパンがおいしかった。
楽しくオペラを見て帰宅。スイスとフランスが引き分けたことを知る。頑張ったなあスイス。ブラジルとクロアチアはブラジルの勝利。順当な結果ですね。日本はますます苦しいことになりそう。
シャワーを浴びて就寝。
Il Ritorno D'Ulisse in Patria
Il Ritorno D'Ulisse in Patria